2025/08/06
毎年夏になると活躍する大型扇風機。工場や倉庫、建設現場、イベント会場など、業務で欠かせない存在です。
「どうせ毎年使うなら、買った方が得じゃない?」
そう思う方も多いでしょう。でも、ちょっと待ってください。現場で実際に運用してみると、見えてくる問題があるんです。
使っている時間より、使っていない時間の方がずっと長い
大型扇風機の出番は、基本的に夏場の2〜3か月。ということは、残りの9〜10か月は「ただ置いてあるだけ」の状態です。
これが小さな卓上扇風機なら、棚の隅にでも置いておけばいい。でも大型扇風機となると話は別です。
場所を取る。積み重ねられない。移動させるのも一苦労。
倉庫や資材置き場のスペースは、本来なら材料や製品、機材を置くための貴重な場所。そこを「今は使わない扇風機」が占領しているのは、冷静に考えるともったいない話です。特に倉庫賃料が発生している会社なら、その分だけ見えないコストを払い続けていることになります。
意外と大変な「お手入れ問題」
もうひとつ見落とされがちなのが、メンテナンスの手間です。
夏の間ずっと回し続けた大型扇風機。羽根やガードには、驚くほどホコリがたまっています。本来なら、シーズンが終わったタイミングで分解して、しっかり掃除してから片付けるべきなんですよね。
でも正直なところ、面倒だからそのまま倉庫に片付けてしまうこと、多くないですか?
「来年使う前に掃除すればいいか」と思いつつ、翌年の夏が来てもバタバタしていて結局そのまま使い始める。気づけば何年も掃除していない……。そんなパターン、けっこうあるのではないでしょうか。
ホコリがたまったまま使い続けると、こんな問題が起こりがちです。
- 風量が落ちる
- 異音が出る
- ホコリっぽい風を送ることになり、衛生面でも気になる
- 最悪の場合、モーターに負荷がかかって故障につながる
「買った方が安い」は本当か?
「レンタルは毎年お金がかかるから、買った方がトータルで安いでしょ」
よく聞く意見です。でも、本当にそうでしょうか。
購入した場合にかかるコストを、改めて洗い出してみましょう。
- 購入費用
- 保管スペースの確保(倉庫代・場所の機会損失)
- 清掃・整備にかかる人件費と時間
- 故障したときの修理費用
- 数年後の買い替え費用
- 資産管理や減価償却の事務作業
こうして並べてみると、購入価格だけで比較するのはフェアではないことがわかります。
一方、レンタルなら話はシンプルです。必要なときに届いて、シーズンが終われば返却するだけ。保管場所は不要。清掃・整備はレンタル会社がやってくれる。届くのは毎回きちんと整備された状態の機材。費用も明確なので、予算も立てやすい。
現場の負担を減らすという価値
数字には表れにくいけれど、大きいのが「現場の負担軽減」です。
シーズン終わりに扇風機を何台も分解して掃除して、倉庫の奥まで運んで……。その作業をする人の時間と労力は、本来もっと生産的なことに使えるはず。「片付けなきゃ」「掃除しなきゃ」という心理的なストレスだってバカになりません。
レンタルなら、その負担をまるごと外に出せます。現場のスタッフには、本来の仕事に集中してもらえる。これは金額以上の価値があるのではないでしょうか。
結論:毎年使うからこそ、レンタルという選択
「毎年使うから買う」ではなく、「毎年使うからこそレンタル」。
使わない期間が長いこと、メンテナンスの手間がかかること。この2つの現実を直視すれば、購入のデメリットは年を追うごとに積み重なっていきます。
コスト、業務効率、現場の負担、リスク管理。どの角度から見ても、大型扇風機は「持たない」選択の方が理にかなっている——。
そんな結論に、たどり着きました。
