涼しい僕たちは扇風機を使う

扇風機が生み出す風とカルチャーを探求しています。

「気温」と「湿度」が夏の暑さを決める。

time 2025/08/06

昨日、全国14か所で気温が40℃を超えたというニュースを見て、さすがに驚きました。主に関東を中心に、まるで「灼熱地獄」かというような気温。これだけ暑いと、もう「猛暑」や「酷暑」なんて言葉すら軽く感じてしまいますよね。

ただ、こうした気温の数字だけを見て「今日は暑い日だな」と思いがちですが、実は私たちが感じる“暑さ”にはもうひとつ大事な要素があります。それが「湿度」です。

■ 同じ気温でも、湿度が違えば体感がまるで違う

例えば、35℃の日でも湿度が30%と70%では、体の感じ方がまるで違います。

湿度が低ければ、汗が蒸発して体の熱を外に逃がすことができるので、多少暑くても意外と耐えられるんです。でも、湿度が高いと空気中にすでに水分が多く含まれているため、汗がうまく蒸発せず、体に熱がこもってしまいます。その結果、「蒸し暑い」「息苦しい」「だるい」と感じやすくなるんですね。

つまり、気温が高いだけじゃなく、湿度が高いと体への負担がグッと増すというわけです。

■ 冬は乾燥、夏は湿気――季節で空気の性質もガラリと変わる

季節によって、空気の性質も大きく変わります。

冬は寒くて乾燥するので、加湿器を使う人も多いですよね。これは、冷たい空気が含める水蒸気の量が少ないから。だから自然と湿度が下がってしまい、喉が乾燥したり、肌がカサついたりしやすくなります。

一方、夏は気温が高いので空気がたっぷり水蒸気を含むことができます。そのため、ちょっとした水分でもすぐに湿度が上がってしまい、「ムシムシ」「ジメジメ」と感じやすくなるんです。これはまさに、夏特有の蒸し暑さの正体。

実際、同じ湿度50%でも、冬の10℃と夏の35℃では、空気中に存在する水蒸気の量が全然違います。夏の湿度50%は、体感的には「けっこう蒸し暑い」というレベル。だから数字だけじゃなく、体感で判断することも大事なんですね。

もちろん気温が40℃を超えるような日は、それだけでも危険なレベル。でも、湿度が高ければ、さらに体調を崩しやすくなるリスクが増します。外出を控えたり、エアコンを活用したり、涼しい服装を心がけることが大切です。

 
 

「今日は何度だった?」と気温ばかり気にしてしまいがちですが、本当の意味での“暑さ”は、気温と湿度のセットで感じるもの。

これからまだ暑さが続く時期。数字だけに振り回されず、体感を大事にして、無理せず、快適に過ごしていきましょう。