2024/12/18
このニュースに登場したおじいちゃんの発言がちょっと気になりました。
【本音】「年金だけやったら食べていけませんわ」年金制度改革成立 年金受給者の厳しい実態とは「牛肉が一番高い。1000なんぼ」
https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/yt23129757081e4e4aa8f6c15860a74307
(Q:工夫して切り詰めてることは?)
「クーラーを扇風機に切り替えるとか…」
クーラーと扇風機 機能の違い
扇風機は風を起こす家電です。モーターでファンを回転させ、空気を循環させることで体感温度を下げます。しかし、室内の温度そのものは変わりません。
一方、クーラーは冷たい風を起こす家電です。冷媒を使った冷却システムにより、実際に空気の温度を下げて室内を涼しくします。
この機能が異なるため、同じ「涼しくする家電」でも、その効果には大きな差があります。
扇風機の効果は、
・空気の循環による体感温度の低下
に限られます。
気温が体温に近い、または超えるような状況では、扇風機の風はむしろ「熱風」となり、体温を下げるどころか上昇させる可能性すらあります。
クーラーは室温そのものを下げるため、外気温に関係なく室内環境をコントロールできます。これが熱中症予防において決定的に重要な違いとなります。
真夏の日中は扇風機だけでは危険です。
今の日本の真夏で、日中、扇風機だけの稼働では体調を崩すリスクが非常に高くなります。
近年の日本の夏は、最高気温が35度を超える猛暑日が珍しくありません。湿度も高いため、体感温度はさらに上昇します。このような環境下で扇風機だけに頼ると:
脱水症状を起こしやすくなる
高齢者や子どもは特に危険な状態になりやすい
気象庁も、猛暑日にはエアコンの使用を強く推奨しています。
扇風機が有効な条件とは
では、扇風機はいつ使えるのでしょうか。扇風機だけで事足りる日は、そもそも気温がめちゃ高いとまでは言えない日に限られます。
具体的には:
湿度がそれほど高くない日
夜間で気温が下がった時間帯
このような条件であれば、扇風機の風による体感温度の低下効果が十分に発揮されます。
※日照の状態や温度と湿度の兼ね合いがあります。また、その人によって体調が異なるため一概には言えません。上記は目安です。
ですから、クーラーを扇風機に切り替えないでください。
お金の面も考慮した、もっとも現実的な方法としては、
・日中は極力、エアコンの効いた場所に行って、帰宅して以降、クーラーと扇風機を併用する
このあたりかなと思います。つまり、クーラーは必須です。扇風機を使うことでクーラーの温度を下げて電気代を小さくする(そして、涼しくはないかもしれないけど、暑くはない室内を実現する)作戦です。